2015年1月度のレポート

1月のレポート

所属:水戸南ロータリークラブ・水戸さくらロータリークラブ

名前:グェン ヴ ホアン ラン

「出会いとさようならは

二つで一つだから

どうか泣かないで

いつかはまた会える」

私は日本の歌で「二つで一つ」という歌が一番好きです。出会いの日があったら、きっとさようならと言わなければならない日が来るというのは人生において当然のことです。

去年の4月、わくわくしながら、ロータリー奨学生向けのオリエンテーションに出席したばかりなのに、今年の2月には同じ場所で、2014年度の奨学生の終了式に出席しなければなりませんでした。1年間は長いとも言えますが私たち奨学生にとっては短いものだと思います。

しかし、この一年間で出会った人々、起こった出来事は私たちにとってかけがえのないものになりました。終了式では、奨学生が一人ずつ自分の感じていること、自分の気持ちについて話しました。伝えたい気持ちは様々ですが、私たちの一番伝えたいのは感謝の気持ちです。私たちに夢を叶えるチャンスを与えて下さったロータリアンの皆様、1年間お世話になった世話クラブ、日本での親代わりであったカウンセラーの方、いつも有意義な活動を計画してくださったロータリー奨学会、学友会、一緒に楽しい時間を過ごした世界国々の奨学生にありがとうという言葉を伝えたいです。

私たち奨学生は卒業して、就職する人も、進学する人も、自国に帰る人もいると思いますが、いつまでもロータリーの皆様に見守っていただければ、嬉しく思います。私たちもロータリアンの皆様の期待に答えるよう精一杯頑張ります。

ロータリーの皆様が私たちの為に、作ってくださった縁を大切に、また会える日が来ると信じて、私たちも分かれるときは「さようなら」と言わずに、「またね」と言いました。私たちはこれからも、どこへ行っても、何をしていても、自分がロータリー奨学生になれたことをいつも誇りに思っています。私は来年度もう一年間ロータリーの皆様のお世話になることができて、本当に幸せだと思っています。来年度の一年間も今年以上に大切にすると決めました。

~研究計画報告~

一年間、茨城大学人文学部で研究生としての勉強が終わりました。自分が進んでいる研究について報告いたします。

【研究テーマ】

ベトナム語圏学習者にとって誤用を起こしやすい日本語~自他動詞の学習を中心に~

【研究背景】

日本語教育に関わっている私は学習者が日本語を勉強する際に、習得が困難である項目について研究したいと考えています。日本語教育を行った経験に基づき、考察した結果、学習者は自動詞、他動詞を習得する際に、誤用が出やすく、混乱しやすいことが分かりました。ベトナム語では日本語のようにはっきり自他動詞(対のある自他動詞)を区別することはしません。それに、自他動詞の使い方と日本語の可能形、受身形、使役形などの使い方を混乱させやすいです。そのことから、日本語の自他動詞とベトナム語の動詞を対照して分析します。また、表現の仕方としての社会文化的背景は誤用にどのような影響を与えるのかも研究したいと考えています。

【研究目的】

日本語の自他動詞を使うときの誤用の要因を見出すために、本研究ではまず、日本語の自他動詞とベトナム語の動詞の共通点や相違点について把握したいと考えています。それに、日本とベトナムの社会文化的背景は自他動詞の使用に関してどのような影響を与えるのかということも本研究の重要な目的です。

それらのことを明らかにすることによって、学習者が自他動詞を習得する際に、より誤用を起こしにくい教授法を提案できると期待しています。

【研究方法】

本研究を進めていく方法として、まず日本語の自他動詞、ベトナム語の動詞、日越対照研究に関する論文を精読し、両者の動詞の相違点や誤用の要因を探りたいと思っています。そして、先行研究を踏まえ、ベトナム語圏学習者を対象とする間違えやすい自他動詞に関するテスト形式の調査を行います。ベトナム語の動詞と日本語の動詞を比較しながら調査結果を分析します。分析の際には、両言語の動詞の相違点や表現の仕方としての社会文化的背景を考慮し、要因を分析します。

【予想される結果】

ベトナム語圏学習者の自他動詞の習得における誤用の要因を明らかにすることが出来ると期待しています。そして、ベトナム語圏学習者自身がより自然な日本語にするために、自他動詞を場面に応じて使い分けられるようになるような教授法に発展させることができます。

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