2015年7月度のレポート

留学の背景

 水戸南ロータリクラブ 海涛

 私は日本へ来る前に、中国北京にある大学で、大学生心理相談の仕事をしていました。学生たちの様々な悩みを聞いている中で、特に恋愛観に関わる問題が多いと感じました。この問題がうまく解決されないと、学生たちの学習や生活などの面に良くない影響があるかもしれないと考えます。さらに、将来適切な結婚観を持つことは、生活の幸福度に深く関係があると私は考えています。なぜなら、中国の若者で、一番多い問題は、女子学生に失恋によって学業への関心が薄れて勉強しなくなる傾向が多い、男子学生がやけくそになると考えるからです。私が恋愛観に関わる心理学の資料を調べる中で、日本の心理学の研究は、かなり進んでいる印象を受けました。微力ながら学生たちの力になれればと思い、私は心理学についてもっと勉強したいという衝動に駆られ、日本へ留学することを決意しました。でも、私は若年層の留学生と違って、様々な壁を乗り越えなければなりません。なぜなら、結婚している私にとって、主人と家族を説得して、私の留学について理解を得たり、安定した仕事を辞めたりすることは非常に難しく、今もこのことに関して悩んでいます。さらに、もうすぐ40歳になる私は、ゼロから日本語を勉強することが一番大きな壁でした。しかし、自分の留学する夢を叶える為に頑張ってきました。

日本にやってきた時、最初は水戸にある日本語学校に入って、心理学を研究するために、日本語を一生懸命勉強しました。そして2014年9月から、森山哲美先生(優しく、時に厳しく、心理学を熱心に教えてくださる立派な先生)のお陰で、常磐大学大学院の院生として、自分の好きな研究をする機会に恵まれました。心理学の理論的知識や研究方法などを学びながら、一年間充実した学生生活を過ごしました。森山先生のお陰で、アメリカで行われた国際行動分析学会の活動にも参加させていただき、有意義な経験をさせていただきました。

特には、ロータリー第2820地区の水戸南口ロータリークラブの皆様とお互いに知り合うことができ、“縁”だと思います。私にとって、この“縁”を大切にしております。

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